クリエイターとは、何かをつくる人。そう思っていますか。
もちろん、創造する力を持った人ですが、「こわす」人でもあります。何をこわすかというと、既成概念をこわす。
今までの会議や打合せに、「◯◯だからムリだよ...」「それはできない...」というコトバは漏れていませんか? 現代は、その「ムリだ」と思うところに、突破口があったりもします。
例:行政の会議に参加するクリエイター
例えば、このKazuto Miuraさん。冬はスキーの外国人専門のガイド。夏は、家具をつくったり、今年北海道余市町にコーヒースタンドをオープンしたりしています。私たちホムデのメンバーでもあります。
現在、積丹半島にある神恵内村での会議やイベントへ参画しており、活躍中。
彼が関わることにより、地域にとっては「ちょっと」でも、刺激になったかもしれません。Miuraさんが関わったことで、役場職員がイキイキするようになった。そんなお声も頂いたようです。
2016年のイベントは、Miuraさんが活躍しました。行政主催のイベントで、内装や改修に関して指揮をとり、実施。大工さんのアドバイスのもと、参加者と一緒に作り上げていきました。
昔ながらのクロスに「素敵だ!」と感銘を受けて価値を再発見したり、
海がすぐ近くなので、釣り竿を置ける棚を地元の人達と一緒につくったり、
食器棚をモダンにリメイクしたり、
こんなスポットを見つけたり、
昔から長く住んでいる人たちには「そんなもんどうすんのよ」と言われてしまうようなものに、価値を再発見していました。
有名な地域コンサルタントのような御方が、地方でアドバイスするのも良いですが、Miuraさんのような方に地域づくりのアイデアを出してもらうと、また違ったものになります。
クリエイターを雇用する、という訳ではない
「アイデアを生み出す人を、雇いたい」。経営者からすれば、そう思うかもしれません。
しかし、クリエイターの考え方は、毎日会社に勤める事で、生まれるものではないのです。「マジメに働け!」と言いたくなるかもしれませんが、「ワクワクしない事をお金の為に続けて、週末にストレスを解消するだけの生き方はしたくない」。そう考えています。
現在の地方創生、人口減少に伴う移住受け入れ。これは、「住みたい」と思う場所が選ばれる、ということ。表層だけのイメージ戦略では、「住みたい場所」にはならない。
兵庫県の篠山市では、城下町全体をホテルのようにした「歴史を活用した観光まちづくり」の地域として有名ですが、こちらの古民家活用などを仕掛けた一般社団法人ノオトの代表理事、金野さんがおっしゃっていた言葉が印象に残っています。
「古民家を直したあと、アトリエやショップを募集した。ものづくりをする人や、尖ったアーティストのような人たちが、まず街に入ってくる。それでアトリエやショップができて、友人が集う。その光景を何かで知ったお客さんが、宿泊に来る。まずは、クリエイターやアーティストがきっかけをつくるんですね」
クリエイターたちは、雇うという事ではイノベーションは起きず、きっかけを用意することによって、徐々に活かされていく。アイデアを生むことも、企画会議のような場に参加してもらうだけでも変化があるかもしれません。
クリエイターは、ユーザー目線
クリエイターは、ユーザー目線でもあります。なぜなら、自分がそのサービスを受けたとき、「嬉しいか」「楽しいか」ということを基準にしているからです。
企業や行政の会議で考えると、「自分たちができること」を企画する事がほとんどではないでしょうか。クリエイターは、常に「新しい景色を見たい」と考えます。そして、ユーザー、消費者が「楽しむ顔」を想像します。
ときには、利益や結果がすぐに出ないこともあるかもしれません。しかし、チャレンジした評価が、次の利益に繋がることは間違いないでしょう。
クリエイターを会議に呼んでみませんか
大事な経営会議、小さな企画会議。様々あると思いますが、クリエイターを会議に呼んでみませんか。初回は無料(遠方の場合交通費を頂くこともあります)です。その代わり、遠慮なく言葉を発します。
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